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甲状腺がん

甲状腺の位置と機能

甲状腺の位置と触診
甲状腺は頸の前側にあります。甲状軟骨・輪状軟骨(のどぼとけ)の下、気管の前に、蝶が羽根を広げたような形で位置し、大きさは4×4×1cmくらいの臓器です。食道や反回神経(声帯を動かす神経)にも接しています。男性は女性よりのどぼとけの位置が低く、甲状腺も下寄りにあるので、鎖骨・胸骨の陰に隠れて触診しにくいことがあります。
甲状腺は普通、触ってもわからないくらい軟らかいのですが、病気になると様々な腫れ方をします。ですから甲状腺の病気の多くは、熟練した医師の触診によっておおよその診断ができます。
甲状腺の右側を右葉、左側を左葉、中央部を峡(部)とよびます。峡部が上方へ伸びている人もあり、その場合、その部分は錐体葉と呼ばれます。

甲状腺ホルモン

甲状腺からは、小児期には成長などにも関わり、大人になってからは主にからだの新陳代謝の調節をする甲状腺ホルモン という物質(F-T4、F-T3)が分泌されます。
簡単にいうと、からだに元気をつける物質で、男女関わらず、一定の量が分泌されています。

女性では更年期以後、女性ホルモンは減少しますが、甲状腺ホルモンは生涯必要で、一生分泌され続けるのです。これが過剰になったり(甲状腺機能亢進)、 不足したり(甲状腺機能低下)すると、体調が悪くなります。脳(下垂体)から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH)が、甲状腺から出るホルモンの調節をしています。甲状腺の裏側にある副甲状腺(上皮小体)は、体内のカルシウムの調節をするホルモンを出します。

◇ホルモン
ある臓器(内分泌腺)で分泌され、血液の流れにのって、体内の色々な場所で様々な作用をする物質の総称です。甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモンのほか、成長ホルモン、男性および女性ホルモン、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)、インスリンなどなど、人間の体には何十種類ものホルモンがあります。

ヨード摂取と甲状腺の病気

海藻類などに多く含まれるヨードの摂取量によって甲状腺の病気のタイプが変わってきます。
日本人は海藻をよく食べ、水道水などのヨードの含有量も高いので、どちらかというと性質のよい甲状腺の病気が多いのです (そのため欧米などヨード摂取量の不足している国では、食塩などにヨードを添加するようになりました)。ただし、ヨードの取りすぎ (とくにコンブ)は逆に甲状腺ホルモンを足りなくさせる作用があるので、注意が必要です。

甲状腺の病気と遺伝

甲状腺がんのうち、髄様がんの約半数は遺伝的に生じ、その原因となる癌遺伝子も特定されています。
それ以外の甲状腺がんについては、遺伝によると思われるものはほとんどありません。橋本病やバセドウ病、腺腫様甲状腺腫がある家系に集中して生じることが知られています。

これまで述べたこと以外では、甲状腺の病気と因果関係が明らかな生活習慣などはあまりわかっていません。お酒やタバコなどもとくに甲状腺がんの原因にはならないよ うです。とはいえ、大量の喫煙・飲酒は全般的にみて健康を損ないますので注意してください。

甲状腺の病気

甲状腺の病気にはホルモンが異常になる種類の病気と、いわゆる腫瘍性の病気(甲状腺のなかに結節(しこり、腫瘤)ができる)があります。
前者のほうが頻度的にはずっと多いです。両者は同時に起こることはあっても、基本的には別の病気です。
例外的に甲状腺にできたしこりがホルモンを勝手につくりすぎることがあります(機能性甲状腺結節)が、日本人には稀です。

一般に甲状腺の病気は女性に多い傾向がありますが、男性にもおこることがあります。年齢的にもこどもから高齢者まであらゆる年代の人に起こります。

甲状腺ホルモン異常

甲状腺の病気にはホルモンが異常になる種類の病気と、いわゆる腫瘍性の病気(甲状腺のなかに結節(しこり、腫瘤)ができる)があります。
前者のほうが頻度的にはずっと多いです。両者は同時に起こることはあっても、基本的には別の病気です。例外的に甲状腺にできたしこりがホルモンを勝手につくりすぎることがあります(機能性甲状腺結節)が、日本人には稀です。

一般に甲状腺の病気は女性に多い傾向がありますが、男性にもおこることがあります。年齢的にもこどもから高齢者まであらゆる年代の人に起こります。

◇甲状腺ホルモンが不足する病気―甲状腺機能低下症
橋本病
その他(放射線照射後など)

◇甲状腺ホルモンが過剰になる病気―甲状腺機能亢進症
バセドウ病
無痛性甲状腺炎(橋本病における一過性甲状腺機能亢進症)
亜急性甲状腺炎
機能性甲状腺結節(プランマー病)
その他

甲状腺機能低下と機能亢進の症状

甲状腺機能低下
(新陳代謝の低下)
甲状腺機能亢進
(新陳代謝の亢進)
症状
(機能異常の程度により、出現のしかたは様々)
疲れやすい
脈が遅くなる
寒がり
体温の低下
食欲減退
体重増加
むくみ
コレステロール上昇
声嗄れ
肌荒れ、脱毛記憶力低下
 など
疲労感
頻脈・動悸
多汗、暑がり
体温上昇
食欲増進
体重減少
手指の震え
コレステロール低下
月経減少(女性)
脱力(男性)
成績低下(学童)
 など

甲状腺腫瘍(結節性甲状腺腫)

甲状腺のしこりはがん(悪性)とがんでないもの(良性)に分けられます。

甲状腺良性腫瘍
腺腫様甲状腺腫
濾胞腺腫
その他
甲状腺悪性腫瘍
乳頭がん
濾胞がん
髄様がん
未分化がん
悪性リンパ腫
その他


悪性リンパ腫
胃がん
大腸がん
食道がん
前列腺がん
胆道がん
頭頸部がん
咽頭がん
口腔がん
唾液腺がん
肺がん
甲状腺がん
肝臓がん
膵臓がん
腎臓がん
腎盂尿管がん
膀胱がん
陰茎がん
子宮がん
精巣がん
卵巣がん
乳がん
骨・軟部腫瘍

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